■雲虎■
明日は病気療養中の嫁さんが職場復帰を果たすおめでたい日です。

「職場に迷惑をかけた。何かお礼の品を持っていきたい。」

等と嫁さんが言い出しまして、
高級ギフトショップに行く事になりました。


自分はそんな高級ギフトショップに行く気など有るはずも無く、

「職場で配る粗品なら文明堂のカステラ一本で十分。
あまったお金でパチンコに行こうぜ!!」

と、主張したのですがもちろん却下されまして
晴れてショッピングのお供をするはめになった訳であります。

「・・・ホント、義理堅いんだから・・・・まぁいいか。
パチンコの夢は儚く消えたが仕方がない。
その代わり外食でも・・・」

・・・と思った途端、下腹部に激痛が走り、
すかし屁をひねり出してしまいました。
とても小さな音だったので誰も聞き取る事は出来なかったと思いますが
確かに聞こえたのです。









































「ぷゅ」

















急速に広がる悪臭。
今まで感じなかった物を尻の穴付近に感じる。
・・・・
熱だ。
とても熱い湿気の有る空気が尻の穴付近からパンツ中に広がる。
全身から吹き出る嫌な汗。
嫁の顔色が鋭くなる。












































「・・・あんた・・・まさか・・・」









































どうやら嫁にもあの音が聞こえたらしい。
俺の顔色で何が起こったのか察しがついたようだ。


















「まさか出してないでしょうね・・・」


俺の脳は最悪の事態を想定してはいたが、
断定する事は出来ずにいた。


なぜなら 俺の尻はを感じてはいたが
固体を感じてはいなかったからだ。


さらに音が微妙だった。

「ぷゅ。」

「ぴゅっ」と「ぷっ」の間だ。
つまり、
液体が出たのか湿気の多い屁が出たのか・・・とても判断が難しい。
・・・・
まぁ、うんこをもらしてしまったとしたらそれはそれでしょうがない。
でも嫁にばれるのはイヤだ。
俺を知っている人は知っていると思うが俺は嘘をつくのが苦手だ。
ついてもすぐにばれる。
何とか出ていない事を祈るしか無い。
うんこもらしたとばれたら、
嫁から10年は「うんこさん」と呼ばれるだろう。
いや、たぶん死ぬまで呼ぶ。
この女は呼ぶ。















































「いや、たぶん出てない・・・と思う・・」

























































「そう・・。だったらいいけど。
パンツ売ってるよ?
カップル向けの詰め合わせギフトだけど。」






































「いや、大丈夫だ。とりあえずトイレ行ってくる・・・」

腹を押さえてトイレに駆け込み、
いそいでパンツを確認。











































「あー」


今年は本当についてないと思いましたが、
どうやらここいらでやっと運がついてきたようです。