■にっぽんのシャチョー■

昔、「宮尾すすむの日本の社長」って番組がありまして。

企業の社長宅を訪問し、
社長の豪華絢爛な生活と人生哲学を紹介すると言う内容だったと記憶しております。

中学校時代、
担任の先生がその番組を社会勉強の一環として授業中に見せてくれたのです。

出演されている方々はそれはもう物凄い社長さんでして
年商ウン億とかウン千億とか稼いでいる方々で
幼少ながらに
「ああ、僕も将来絶対に社長になってみせる・・・。」
と目を輝かせておった次第です。


あれから10年。


社長という職種が2種類存在すると知ったのは社会に出て半年くらいたった頃でした。

「社長」と「シャチョー。」

社長とはもちろん健全な企業の社長さんであります。
年商ウン億とかウン千万を弾き出す豪腕と繊細な頭脳。
まぁ、先ほど紹介致しました番組に出演されているような人々です。

では「シャチョー」とは何か???














































東南アジア系のおさわりパブで
異国の女性に
「シャチョー」
と呼ばれている方々です。

その素性は誰も知りません。
どんな商売をしているかもわかりません。
でも、お店の女の子はシャチョーと呼んでいます。
店の中はシャチョーだらけ。
ちなみに僕もシャチョーでした。
中身は年収300万に届かないしがないサラリーマンです。
でもシャチョーなのです。
とても気分が良いのです。










































「シャチョー!! 今日元気ナイヨ!!
ドウシタヨ!!」










































「会社で課長に怒られて・・・・」













































「何ヨ!!
ソンナ社員クビニシナヨ!!
元気ダシテ!!
オッパイ触ラセテアゲル!!」

その時は日本の景気を下支えしているのは
社長ではなく
「シャチョー」でもなく
「シャチョー」を支えている外国のホステスさんなんだなぁと思ったのです。





























































・・・・結婚した今、もう二度と「シャチョー」にはなれないだろうと思うと少し寂しいのです。